阿鼻叫喚のメリークリスマス
こんにちは、旦那が役所への手続きに行くにあたり、喫茶店に置き去りにされた祭めぐるです。
これからスターウォーズを見に行くのですが、どうなるのでしょうか。
私はこのまま星●珈琲店に置き去りにされ、☆乃珈琲店の子になりスフレパンケーキを食べて生涯を終えるのでしょうか。
障害は終えたいですね。
つまらないことを言ってすみません。
今日は、先日ポロっとした辛いクリスマスの話をしたいと思います。
私は所謂『喪女』歴が長い女でした。
19歳で彼氏(0人目の暗黒史)が出来るまで、浮ついた話は一切ありませんでした。
自分でもとてもコンプレックスに思っていました、周りは彼氏がいない子が未だに多いのですが、何故って、妹に『初彼』の先を越されてしまったからです。
中学の時、妹に初彼が出来ました。
妹は贔屓目なしに見てもとても容姿が整っています。
どうだめちゃめちゃ可愛いだろう。
可愛いんですよ、小悪魔的と言うか悪魔のような性格をしていたりもするんですけどね。
で、妹はその初彼とそこそこ長く付き合ったんですよね。
中2の頃に付き合い始めて、これは妹が高3の頃、私が19歳、初彼が出来る半年くらい前の話です。
当時、私と母と妹は、父の家からポンと飛び出してジリ貧生活をしていました。
「石油ストーブに入れる灯油、トラック販売のは高いからガソリンスタンド(5kmちょっと先)までお前買いに行けよ(尚、貧乏なので車は愚か自転車もない)」という生活でした、理不尽ですが貧乏とは理不尽を伴うものですし妹は受験生、母は私たち2人を食べさせるために頑張っているので私が行くしかありません。
因みにポリタンク大きいの2つを両手に下げて重くて泣きながら帰ってたら、見知らぬおばあちゃんに助けられました。
おばあちゃんありがとうございました、あの時もっと泣き方が激しくなったのはあなたのようなお年寄りにまで助けられてしまう自分の不甲斐なさに辛くなっただけなんです。
世間はクリスマス、というかもうクリスマスイブ当日ですよね。
妹は彼氏とデートに行ってました。
私は家で1人で、「包丁無いけどキャベツ千切りにしとけ」という使命を担っていました。
どうすんだよ。
包丁ねえじゃん。
ジリ貧なんで、公営住宅に引越ししたばかりで包丁が何処かへ雲隠れしていても、無駄に買い足すだけのお金は勿体無いんです。
もうキッチンバサミの出番でしょう、ここは。
悔しくて辛くて惨めったらしくて、べそべそ泣きながらキッチンバサミでキャベツを千切りにしました。
妹は華やかなクリスマスデート!
私は包丁すら無い家でクソみたいな千切り作業!
ヒンヒン泣きながらキャベツを洗ってるところに妹が帰ってきました。
母が過保護ですし、妹も根は真面目なので、夜までデートとかはしないようでした。
「何泣いてんの」
妹の気遣わしげ(めっちゃ面倒そうとも言う)な一言に、
「何であんたには彼氏がいるのに!!私には居なくて!!ひとりぼっちでキャベツハサミで切ってんの?!?!」
おっと、姉の謎ギレが繰り出される!!!
もう何を言ったかは殆ど覚えてませんが、ありとあらゆる世間への恨みつらみを連ねた覚えはあります。
妹は黙って聞いていましたが、やがて「縁だから、彼氏とかは。で、めぐるはやりたくないことはやらなくていいと思う」と返してくれました。
いつ出来るとか、絶対出来るとは断言出来ないけど、生涯出来ないことは考え難い。
焦る必要もない、個人差だから。
彼氏がいても辛いことはたくさんある(現に妹は当時の彼氏に浮気されてそれを見せつけられていて、控えめに言ってその男は火刑に処したいです、私が)。
そんなことを、私よりも大人な妹がポツポツ話してくれて、私は何だか恥ずかしくなって「ごめんね」と泣きながら謝ったんです。
因みにその1週間後、年明けに新しいバイト先で出会う同い年の男性が、今の私の旦那です。
(おーい、星乃珈琲店に来てからだいぶ経つけど何してんだお前。まだか。)
本当にご縁ですね、そういうのって。
地獄のような阿鼻叫喚クリスマスでしたが、この時から妹とは少しずつ難しい話をするようになったと思います。
ついでに言うなら、妹は今看護師です。
水原希子と石原さとみを足して2で割った感じの妹が看護師です。
どうだ、可愛いだろ。